プロジェクト01:Lチカ(LEDを光らせる)

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プロジェクト01:ファーストトライ!まずはLチカ!

このプロジェクトで学ぶこと: ArduinoへのプログラムのアップロードとデジタルOUT制御の基本を体験します。たった10行のコードで、ものが動く感動を味わいましょう。


完成イメージ


必要な部品

部品名数量
Arduino Uno R31
赤色LED1
抵抗 220Ω1
ブレッドボード1
ジャンパー線(オス-オス)2
USBケーブル1

回路図と配線

[回路図画像を挿入]

配線手順

  1. LEDの長い足(アノード+) をブレッドボードに差し込み、ジャンパー線でArduinoの 13番ピン に接続する
  2. LEDの短い足(カソード−) に220Ω抵抗を直列につなぐ
  3. 抵抗のもう一方の足をジャンパー線でArduinoの GNDピン に接続する

なぜ抵抗が必要? LEDは電流を制限しないと壊れます。Arduinoの13番ピンは5V出力。220Ω抵抗を入れると電流は約20mAに抑えられ、LEDが安全に点灯します(オームの法則:I = V/R = 5V ÷ 220Ω ≒ 22mA)。


Arduinoスケッチ(プログラム)

// Lチカ(LED点滅)
// LEDを1秒ごとにON/OFFするシンプルなプログラム

const int LED_PIN = 13;  // LEDを接続したピン番号

void setup() {
  pinMode(LED_PIN, OUTPUT);  // 13番ピンを出力モードに設定
}

void loop() {
  digitalWrite(LED_PIN, HIGH);  // LED点灯
  delay(1000);                  // 1000ミリ秒(1秒)待つ
  digitalWrite(LED_PIN, LOW);   // LED消灯
  delay(1000);                  // 1秒待つ
}

コードのポイント解説

setup()loop() Arduinoのプログラムは必ずこの2つの関数で構成されます。setup()は電源を入れたとき1回だけ実行されます。loop()はその後ずっと繰り返し実行され続けます。

pinMode(ピン番号, OUTPUT) ピンを「出力モード」に設定します。電気を送り出すときはOUTPUT、センサーなどから電気を読み取るときはINPUTを使います。

digitalWrite(ピン番号, HIGH / LOW) 指定したピンに5V(HIGH)または0V(LOW)を出力します。HIGHでLEDが点灯し、LOWで消灯します。

delay(ミリ秒) 指定したミリ秒だけプログラムを一時停止します。1000ミリ秒=1秒です。


動作確認

  1. USBケーブルでArduinoをPCに接続する
  2. Arduino IDEでボードに「Arduino Uno」、ポートに接続先COMポートを選択する(「環境構築」参照)
  3. ✓ ボタン(検証)でエラーがないか確認し、→ ボタン(書き込み)でスケッチをアップロードする
  4. LEDが1秒ごとに点滅すれば成功!

うまく動かない場合のチェックポイント

  • LEDの向きが逆になっていませんか?(長い足が13番ピン側)
  • ポートの選択は正しいですか?(デバイスマネージャーで確認)
  • 抵抗は正しく接続されていますか?

このプロジェクトで学んだこと

  • デジタル出力の基本: digitalWrite()でピンをHIGH/LOWに制御する方法を学びました
  • プログラムの構造: setup()loop()というArduino特有の構造を理解しました
  • オームの法則の実践: 抵抗値の計算を通じて、電圧・電流・抵抗の関係を体感しました
  • Arduino IDEの使い方: スケッチの書き込みから動作確認までの一連の流れを習得しました

次のプロジェクト「ボタン入力にチャレンジ」では、デジタルINPUTを使って外部からの信号をArduinoで読み取る方法を学びます。


深掘り:技術の背景と社会への広がり

LEDの発明:60年前の偶然が世界を変えた

LED(発光ダイオード)は1962年、アメリカのゼネラル・エレクトリック社に勤めるニック・ホロニャックが赤色LEDを発明したのが始まりです。当初は赤色しか作れず、計器のパイロットランプなどの用途に限られていました。

転機は1993年。日亜化学工業(現在の日亜化学工業㈱)の研究者中村修二氏(2014年ノーベル物理学賞受賞)が青色LEDの量産化に成功します。光の三原色(赤・緑・青)がそろったことで、白色LEDが実現し、照明への応用が一気に広がりました。

省エネ革命と社会課題の解決

LEDが世界に与えたインパクトは絶大です。従来の白熱電球と比べて消費電力は約80〜90%削減、寿命は約40倍。日本全体の家庭照明をLEDに置き換えると、原子力発電所約1基分の電力消費を削減できるとも言われています。

途上国では、電力インフラのない農村部でも太陽光パネル+LEDで安全な照明が手に入るようになり、夜間の学習機会や女性の安全性向上にも貢献しています。

あなたがブレッドボードで光らせた1個のLEDは、こうした技術革新の連鎖の上に乗っています。


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